めぐる季節2

同じ時期に出会った人。
バイト先の派遣上司。

名刺渡されるまで気に留めなかった。
電話してって言われて連絡しなかった。

ある時、終電がなくなって
バイト先に戻ったとき、その人がいた。

「大丈夫です」って言ってその場を去って
行くあてはナンパの彼が待つ場所。

雨の夜で、その人は仕事を切り上げてぁたしを探してくれた。
結局、その人に送ってもらうことに。

「バイト先の子だったらどうしよう」って思ってたみたぃ。
でも違うから安心したみたいだったけどね。

そこで連絡先を交換したの。
「結婚してること隠さないから」って。
隠したら嘘つくことになるでしょ。

そんな素直なところは紳士だと思ったの。
でもあたしは嘘をついた。
「彼氏いません」って。

ナンパの人もこの人にも彼氏の存在は明かさず
たびたびご飯を食べにいった。

家まで送ってくれて車でお話して。
彼と手をつないだ。
ドキドキした。

いけないってわかってたもの。
彼もそれ以上は求めてこなかった。

当時、友達に相談したら
「ありえない」の一言だったけど。

クリスマスを一緒に過ごして
プレゼントもらって
あの人はいったの
「ほっぺにちゅーとかあるかな」みたぃなセリフ。

それだけは照れたけど、ぁたしから出来るサンタの贈り物。

「それ以上でもいいょ」っていつかそんなこと言ってたけど
出来なかったの。
彼は仕事のコトをあたしに相談してくれて、あたしもなんでも相談した。

あたしと会ってる間は、あたしが気遣う家庭のコトを
「考えなくていいから」って言ったの。

でもね、無理だった。
ぁたしはその人が好きでも、踏み込めなかった。

だから連絡は彼がしてくれてご飯を食べに行ったの。
「いつでも連絡して？」そう言ってくれたけど、出来なかった。

その反面、連絡を待ってたんだと思う。
わかってた。

今でもお正月には挨拶メールする。
社交辞令であっても、メールをしてくれる。
戻ってはいけないとわかってるから、会わないけど
でも素敵な人。

会いたいと思うのは、秋が来たから。
その季節になるとそう思う。

成長できてないってわかってるけど
その感情をおしころして、わがままは言わない。
あの時から時間（とき）は流れてるんだもの。

きっとあの時だったから、楽しかったんだと思う。
戻ってはいけない。。。

1つだけ嬉しかったこと
「もぅ少し出会うのが早かったら付き合ってた」って。
それだけで十分。
ありがとう。